■下記公式から得られる数値は概算値になりますので、ご留意願います
 
防湿包装方法について  JIS Z 0301より
公式 W=(A×R×M)÷K
W : 乾燥剤(シリカゲル)の必要量(kg)
A : 防湿包装の表面積(m2)
R : 防湿材料の透湿度(g/m2/24h)
M : 期間(月)
K : 予想される外気条件による係数K(表1参照)
<表1>
包装体の外気条件 記号 K値 平均湿・温度
非常に高温・多湿の場合 T 12 35〜40℃、90%程度
高温・多湿の場合 U 20 30℃、90%程度
比較的高温・多湿の場合 V 30 25℃、80%程度
通常の温湿度の場合 W 60 20℃、70%程度 or 以下
 

<防湿包装材料バリテックP-1を使用した場合の計算例>

A : バリテックP−1の表面積=(6m2)  ※右図のように梱包した場合
R : バリテックP−1の透湿度=(0.3g/m2/24h) ※下記物性表参考
M : 期間=(3ヶ月と想定)
K : 非常に高温・多湿(35〜40℃、湿度90%)と想定=(12)K値

公式の計算 : 
6×0.3×3÷12=0.45kg  約450g=500g用がベスト

以上の計算から
(1)シリカゲル 500g×1個の投入が必要
(2)または、シリカゲル 100g×5個の投入が必要
(3)または、シリカゲル 50g×9〜10個の投入が必要

W(kg)=m2×ヶ月÷(K値)     
<バリテック特性表>
  P-1 P-1N
廃番
P-1NS P-2 P-3 P-3N 透明クロス アルベットGU 試験方法
透湿度 (g/m2/24Hr)  0.3 0.5 0.48 0.35 0.1下 0.1下 0.3 0.1下 JISZ0208
JISK7129
※表中の数字は測定値であり、保証値ではありません。
◆参考数値として、ポリエチレン0.05mm厚(例えばポリ袋など)だけで梱包した場合、
   透湿度の値は8〜10(g/m2/24hr)になります。透湿度はバリテックの数十倍に跳ね上ります。
   (JIS-Z0208 カップ法) 通常の段ボールは2000以上(g/m2/24h)、防水段ボール150位(g/m2/24h)